床屋さんのぐるぐる

2015年1月15日

仕事仕事仕事。

床屋さんの前にある赤と青のぐるぐる回ってるやつ。
あれが目の錯覚だと知っている。
子供の頃、あれを見て不思議だった。
どこから出てきてどこに行くのだろうと思ってた。
でもあれは目の錯覚で、上に上がってるわけではないと知った。
それ以降、あれはただぐるぐる回ってるだけだと認識した。

でも、それを知らなかったら?と思う。
大人であれが、目の錯覚だと知らない人はいないだろう。
そんな奴がいたらなんて馬鹿な奴なんだと見下すに違いない。

でも、たまたまみんなこの床屋さんのぐるぐるの事例を知っているだけで、
新しくできた美容室の前に鼻の錯覚を利用したものすごくオシャレになれそうな匂いがしていたら、みんな騙されるだろう。

鼻の錯覚という現象がこの世にあるのか知らないけども、
目の錯覚があるんだから、鼻の錯覚があっても不思議じゃない。

仮に無かったとしても、まだそういう現象を人類が発見していないだけかもしれない。

もし鼻の錯覚があって、みんなその美容室の匂いの秘密を知っていたなら、
その美容室の匂いに騙される人を笑うだろう。
あんなのに騙されるのは子供だけ、とか思うだろう。

たまたま知ってるだけかもしれない。
人の感覚はよく誤解するから、そういう事例があるんだということ。
それを頭の片隅に可能性として一つ持っておく、というのが床屋さんのぐるぐるから学ぶことなのではないかと思った。