吹雪

2015年1月3日
フェリーの中、船の揺れ方がエグくてなかなか寝られなかった。でも気づいたらちゃんと寝てた。さすが寝る天才。
起きたらもう秋田についていた。
下船までに少し空いた時間で本を読んだ。「電通リクルート」という本だ。
電通は大衆向けに情報を発信していた一方、リクルートは人生の節目をビジネスに収束型の広告を出していた。全然性格の違うものなんだなと思った。
広告に踊らされるというが、人々はそんな単純じゃない、踊りたいものを待って自ら踊るのだと、そんなことが書いてあった。へぇと思った。

秋田に着いたもののなにもすることを決めていない。
本来の予定では秋田を楽しんだあと仙台へ行き、そこらへんを満喫したあと深夜バスで帰ろうと思っていた。
ただとにかく寒くて何処かに行く気も失せた。なぜか札幌よりはるかに寒く感じる。金も恐ろしいほどない。
きりたんぽだけ買ってさっさと東京に帰ろうと思った。
深夜バスをキャンセルして、電車で帰ろうと決めた。
とは言っても普通電車で帰ると結局家に着くのは終電近く。
早く帰りたいなぁと思いながら電車に揺られていた。ほとんど寝ていた。
山形の米沢まで着いて、これから福島に行こうとした時、外は猛吹雪だった。
まさかの運休。ただでさえ帰るのは終電ギリギリなのに、遅れたらもう帰れない。どうにかならないかと思っていたけど、運行再開予定は無し。どっちにしても帰れない。
仕方なく米沢駅から山形駅まで戻り、そこから深夜バスで帰ることに。

そして今バスを待ってます。
最初乗る予定だった仙台からのバスより2000円も高い。
こんなことなら、最初の予定通り仙台から帰れば良かった。
少なくともゆっくりする時間はたくさん取れたはず。
こうなったら深夜バスで可愛い子が隣の席になることを期待するしかないね。
そんな海辺のカフカのような展開を妄想しつつロッテリアで時間を潰す。お正月。